ボールペンについて1
ボールペンは、先端に金属の鋼球がはめこまれています。字を書くことでこの鋼玉が回転します。こうして回転させることで、軸内の細い管に収められたインクが筆先に送られてきて線が書けるという仕組みです。1938年、ユダヤ系ハンガリー人のラディスラオ・ピロが新聞印刷のインクが素早く乾くことに気づきます。
そこで細いインク管を使い、インクの粘度を上げインクが落ちてこないようにする事に成功したのです。1940年ピロはアルゼンチンに移住。1943年追加特許申請をし、1944年エバーシャープ社が特許を買い発売。イギリス空軍に採用されます。1945年、米国レイノルズ社がロケットと命名したボールペンを安価で発売。
日本にボールペンが入ってきたのは進駐軍から。第2次世界大戦後、ボールペンは製造の中心となったのは、フランスのBIC社。1947年頃には国産ボールペンが出回るようになり、1949年にオート社が鉛筆形のボールペンを発売。戦後は、本体ボディーに金属を使った製品が中心。セルロイド製の削り出しも高級品でした。
ところが、プラスチック成形のボールペンが出回るようになると低価格化し、1967年ゼブラが透明のプラスチックを本体に使いインク残量が分かる製品を発売。次第に、小中学生までいきわたり始めます。安価な量産に成功すると、販促用ノベルティも出回り、ボールペンのノベルティは一般的なものとして受け入れられていきました。