ノベルティと言ったらやっぱりボールペン2
先日小学校のPTA総会に出席したしたときのことです。配られたプリントに訂正があったので直さなければなりませんでしたが、慌てていて適当にカバンに放り込んでいったボールペンが書けなくて困ってしまいました。見るとまだ十分にインクは残っていましたが書けません。
いつもらったか忘れてしまったくらい前にノベルティとしてもらったタダのボールペンだからまぁ仕方ないかとあきらめていると、隣に座っていた息子の同級生のお母さんがもしよかったら、と自分の筆記用具を貸してくれました。
わたしは文房具好きですが筆記用具は気に入ったものを割と使い続ける方で、手帳に書き込むときは交換できるタイプのゲルインキボールペンを使い続けてかれこれ5年以上にはなります。つまり次々発売されるものをいろいろ試したりはしないのです。
そのとき借りたボールペンはわたしのお気に入りよりずいぶん細字のものでしたが、学校のわら半紙でもまるで抵抗を感じさせない滑らかな書き味のものですっかり感心してしまいました。久しぶりに筆記用具を変えようかと思っていくらぐらいの物が尋ねてみると勤め先で配られたノベルティだから分からないとのことでした。見ると筆記用具のランキングでよく見る有名メーカーのものでした。かつてと違ってノベルティといってもしっかりしたものを配っているんだなと思いました。
自動車関係のメーカーに勤めているので、会社に出入りする業者からノベルティとしてボールペンひとつとっても有名無名さまざまなものをもらう機会が多いです。
うちの職場は作業服着用義務があるのですが、夏場でもエアコンが効き過ぎることから一年を通して作業着の上着が欠かせません。筆記用具もその上着の胸ポケットに差すことになりますが、作業中はかがんだりいろいろな姿勢を取ることが多いので筆記用具はポケットから落ちないようにクリップで必ず固定しなければなりません。
よっぽど手帳用に特化した細身の物で無ければ大体のボールペンにクリップは付いている物ですがほとんどはノートの表紙を挟むとかワイシャツかせいぜい背広の生地程度の厚みしか想定していないので挟めないか、もしくは無理やり挟んで使うため早々にクリップが折れた物を使い続ける羽目になることが多いです。
そういう状況の中、これまでもらったノベルティでもらったボールペンの中で一番重宝しているのはクリップ部分が洗濯バサミの様にバネで開くものです。生地の厚みもなんのその、ストレスなくポケットに差しこむことができます。ただ使用頻度も高いので仕方ない事とは思いますがやはりそこが壊れることが多いです。ノベルティながら物はいいのでその部分の強度が高いとさらに嬉しく思います。
新聞の集金をしていた時のことです。仕事を始めたばかりだったので、いろいろメモをしたりチェックするため、主人が展示会でもらったと言って私にくれたノベルティのボールペンを片手に一軒一軒回っていました。なれないやり取りにあわてながらあれこれ出したりしまったりして半日歩き回り、やっと帰宅するとコートのポケットに染みの様なものがついている事に気がつきました。不思議に思ってポケットを改めてみると、ノック式のボールペンがペン先をしまうことなく入っていました。
そのコートは不運にもホワイトベージュのスプリングコートで点のように小さいその染みも黒々ととてもよく目立ってしまっていました。とても気に入っていたコートだったのであまりの事に疲れが倍増したように感じました。クリーニングで取れるだろうか、どういう種類のボールペンだろうかとはじめてじっくりとそのボールペンを観察してみると消えるタイプのボールペンでした。筆記用具にさして関心の無かった私はそのタイプがノベルティとして配られるほど身近な物だと初めて気付いたのでした。
ネットで調べてみると摩擦熱で色が消えること分かったので、とりあえずアイロンを当ててみるとみるみる色が消えていったのでとても感動しました。
キャップレスで便利なノック式ですが、わたしのようなうっかりものは普通のボールペンより消えるタイプの物の方が安心できるとおもいました。