日本人が喜ぶプレゼントとは何でしょう?
日本人が喜ぶノベルティとして考えられるのは、うちわです。私が以前、地元にある広告代理店に勤務していたころ、夏時期は特にうちわのノベルティの受注を多くのクライアントからいただきました。企業側にとっては、一人一人の方々に社名や商品が入ったうちわというのは広告効果もあるのでしょうし、もらった側も、自宅でも会社でも気軽に使える節電グッズとして人気が高いのだと思います。
今、私は広告主側に回り、広告代理店や印刷会社に対し、仕事を発注する側になりましたが、夏のこの時期は毎年、やはりうちわをノベルティとして制作しています。私の会社では、定期的にイベントへの出展をしており、ブースで商品を販売したり、通販で買えるパンフレットをイベント会場で配ったりしています。
そんな中、暑ければ暑いほど、夏などは来店客にこうしたうちわをプレゼントすると、とても喜ばれ、感謝までされます。プレゼントをしても使われないノベルティグッズ、自分も使わないノベルティグッズといったものも少なくありません。しかし、このうちわというのは、もらえばほとんどの方が使ってくれます。だから、日本では、与える方にももらう方にも、うちわは人気があるのではないかと思います。
日本人なら誰でも、タオルであれば喜んでくれるのではないでしょうか。消耗品なのでもらいすぎても困ることは決してありません。私は顔を拭いても痛くないくらいの品質タオルなら普通に使いますし、そうでない場合や洗濯してすぐぼろぼろになってしまったものは雑巾にしてしまいます。家じゅう拭いて真っ黒になってはまた洗い、最終的にはもう洗っても黒いというところまで来たときはごみ箱へ。全く無駄になりません。また、小さいお子さんがいるご家庭ではタオルはより重宝するノベルティではないかと思います。
たまに正方形のハンドタオルの大きさのものをもらうこともあります。どうしてもノベルティのタオルだと市販のものよりは品質が劣ってしまうので、持ち歩きには不向きです。家で使うことの方が多いので、ハンドタオルよりはフェイスタオルの大きさの方がいろいろな用途に使えて良いと思います。
色はさまざまあっても良いと思います。雑巾になってしまった場合でも、色違いがあればこれは床拭き用、これはトイレ用と区別できて便利だからです。ただ、刺繍などが固い繊維で施されているノベルティグッズはまれに拭いたときに傷ができてしまうことがあるので、すごく細かいことですが考慮してもらえると嬉しいです。
私が今までで一番欲しかったノベルティとして、ゲームソフトという物がありました。
私が子供の頃はスーパーファミコンが爆発的人気で、子供は有名なゲームが新作を出すたびに並んで買いに行ったり、その話題で持ち切りになっていました。今の様に趣味や遊びが多様化していなかったので、ひとつ流行るとみんなそのゲームを買っていっせいに遊ぶというような時代でした。
そんな中、手に入れたいのにお金を出してもどうしても手に入れられないという不思議なソフトが生まれました。某食品メーカーが出した、ソフト。これはキッチンの中で料理をつくるというゲームで、RPGでの戦いものが主流だった当時はかなり異色の存在でした。
これはノベルティ扱いで、懸賞で3000名にしか当たらなかった非売品なのです。私は女の子だったのもあって、このソフトの内容が気に入り、本当に欲しかったのですが子供だったため応募の仕方すらよく分からず、泣き寝入りをして終わってしまいました。
そのころはネットも普及していないので当たった方がプレイ画像をアップしてくれるという事もなく、とにかく内容を一部の写真から想像するしかありませんでした。
「いったい遊んだ感じはどんなんだろう?」と憧れだけが膨らんで、とても切ない思いをしました。
今になって、持っている方からプレイ動画がアップされたりしているので、あの時かなりの反響があったことを物語っています。